日本私法学会誌「私法」第76号

シンポジウム
震災と民法学報告河上正二ほか
株式保有構造と経営機構─―日本企業のコーポレート・ガバナンス報告藤田友敬ほか
ワークショップ
「私法統一のもたらす価値」報告曽野裕夫ほか
「法解釈の方法について」報告前田達明ほか
「会社法罰則の検証」報告山田泰弘ほか
個別報告
「抵当権者の「追及権」について─―抵当権実行制度の再定位のために」阿部裕介
「仮登記制度と不動産物権変動論─―物権債権峻別論を基軸として」大場浩之
「土地所有権論の再定位─―ドイツ相隣法上の調整請求権の分析から」張洋介
「代位物に対する優先権の付与─―目的物が売却された場合における所有者・担保権者の処遇」水津太郎
「区分所有権の法的構成と区分所有者の団体の位置づけ」藤巻梓
「損害賠償法における素因の位置」永下泰之
「フランス法における非財産的損害の把握─―人身損害賠償における項目設定に着目して」住田守道
「不法行為法による経済的利益の保護とその態様─―「純粋経済損失」概念の意義に関する一考察」吉本篤人
「不法行為法における責任内容確定規範の考察」長野史寛
「代理権濫用論─―本人による監督措置不作為の場合を念頭に置いて」平山也寸志
「イギリスの成年後見制度に関する比較法的考察─―国際的潮流である「自己決定支援」の発想からみた代行決定制度の再考への示唆」菅富美枝
「契約不履行と第三者─―フランスにおける「契約の対抗」理論の意義」荻野奈緒
「フランスにおける会計監査役の民事責任」内田千秋
「循環取引に関する取引法的検討─―統一的な判断枠組みの構築に向けて」 遠藤元一
「少数派株主保護の法理─―抑圧および不公正な侵害行為の救済制度と株主代表訴訟制度による救済」森江由美子
「金融商品取引所のコーポレート・ガバナンス規制と金商法」温笑
「手続的側面を重視した少数株主締め出し規制」伊藤吉洋
「米国金融改革法を中心とする国際金融法制の展開と日本への影響─―法と実務の接点」藤川信夫