理事長ご挨拶
日本私法学会は、私法（民法・商法・民事訴訟法ならびにこれらに関連する諸分野を含む）に関する研究及びその研究者相互の協力を促進し、また外国の学界との連絡及び協力を図ることを目的とする学術団体です。1948年に創立された当学会は、現在では民法・商法・民事訴訟法などの分野の研究者・実務家・その他の会員2000名余を擁する、私法の分野では日本で最大の学術団体となっております。学会としての活動は、毎年10月に開催される大会における個別研究報告、シンポジウム、ワークショップを中心として展開され、その成果は学会誌である「私法」に掲載されています。
創立以来75年に及ぶ歩みの中で、学会のあり方もいろいろと変化してきました。かつては会員の皆様と学会とのコミュニケーションは学会からの郵送物によってなされていましたが、現在では日本私法学会のホームページを通じて学会に関する情報が適時にかつ幅広く開示されております。また最近では、3年に及ぶ新型コロナウイルスの感染拡大を経て、日本私法学会においても大会のオンライン配信等が試みられるようになってきております。このように創立当初の目的は堅持しつつも、その時代に応じた学会運営のあり方を模索し続けていかなくてはならないでしょう。
今後とも、私法学の学問的水準の向上に努め、私法研究を通じて社会に貢献すべく、会員の皆様とともに本学会も努力を重ねていく所存です。
令和5年10月
日本私法学会理事長 藤田 友敬
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