日本私法学会第84回(2021年度)大会のお知らせ【10月9日、10日開催】

日本私法学会第84回(2021年度)大会は、下記のとおり開催されることになりましたので、お知らせいたします。

期日:2021年10月9日(土)・10日(日)
開催方法:オンライン開催

大会会報・資料

第84回大会の会報(大会プログラム)と資料は以下からダウンロードしてください。

大会次第

I 個別報告(10月9日 9時00分~17時30分)
(1)第1部会(民法部会)
「委任契約における受任者の指図遵守義務――弁護士との委任契約における依頼者の指示を中心に」信州大学准教授栗田 晶
「契約責任決定規範の多元性――アメリカ契約法におけるfault の発見を端緒として」富山大学講師木戸 茜
「人格権の処分についての本人の承諾の法的意義――フランス法との比較法的考察」金沢大学専任講師石尾 智久
「事実的基礎としての意思とその法的構成――サレイユ民法学における法学的なもの」東北大学准教授池田 悠太
「ドイツ売買論の現在――判例・学説・立法の三位一体」千葉大学教授田中 宏治
(2)第2部会(民法部会)
「フランスにおける信託的補充指定の歴史的考察」神戸学院大学准教授足立 公志朗
「フランスにおける共有物の使用及び管理に関する規律の形成」名古屋大学准教授佐藤 康紀
「時効援用権の理論構成に関する比較法的検討――フランス法における《ayant cause》概念の意義に照らして」岡山大学専任講師嶋津  元
「肖像の商業的利用を目的とする契約の規律」関西大学准教授隈元 利佳
「債権関係における当事者の交代と旧当事者間における契約の効力――債権譲渡を中心として」名古屋学院大学准教授山岡  航
「費用賠償の二元的構造と遅滞責任」中京大学准教授上田 貴彦
(3)第3部会(商法部会)
「株主代表訴訟の終了制度」東京都立大学准教授顧 丹丹
「中国における親会社の支配力行使に伴う責任に関する一考察――日本法、アメリカ法との比較を通じて」SBI大学院大学准教授盧 暁斐
「会社における当事者自治の可能性と限界――ドイツにおける人的結びつきの強い会社を中心として」北海道大学准教授三宅 新
「金融機関の融資局面における情報提供義務――社債管理者の抱える複数義務の衝突・利益相反的局面への対応」日本大学准教授鬼頭 俊泰
(4)第4部会(商法・民法混合部会)
「株主総会決議の積極的確認」近畿大学教授藤嶋 肇
「合併差止めの要件の検討――ドイツ法の展開から」立命館大学准教授木原 彩夏
「会社法三五〇条の制度趣旨に関する一考察」熊本大学准教授髙木 康衣
「準共有株式についての権利の行使に関する規律」大阪市立大学准教授仲 卓真
「日仏の比較からみた暗号資産の法的位置づけ」西南学院大学准教授原 謙一
「共同担保概念の民法上の意義――フランスにおける資産(patrimoine)概念をめぐる議論を通じた考察」神戸大学准教授瀬戸口 祐基
II 日本私法学会シンポジウム
(1)「転換期の民法・消費者法」(10月10日 9時00分~12時00分)
司会者早稲田大学教授山野目 章夫
慶應義塾大学教授鹿野 菜穂子
報告者
企画の趣旨早稲田大学教授後藤 巻則
1人と消費者――消費者の個別化・集団化の進展と民法早稲田大学教授後藤 巻則
2契約締結過程の規律と消費者法──誤認型不当勧誘を中心に立教大学教授原田 昌和
3契約当事者の判断能力と消費者法早稲田大学教授山城 一真
4取引の「定型化」と民法・消費者法の役割――「定型取引」概念導入後の契約内容規制法政大学教授大澤 彩
5民法・消費者法における契約責任の現代的課題――取引の情報化を受けて早稲田大学教授三枝 健治
6各種契約の方式要件の変容と消費者法における書面の意義東京大学教授石川 博康
コメンテーター学習院大学教授大村 敦志
弁護士辰巳 裕規
(2)「担保法の現代的課題――新たな担保法制の構想に向けて」(10月10日 14時00分~17時00分)
司会者立命館大学教授松岡 久和
報告者
本シンポジウムの企画趣旨慶應義塾大学教授田髙 寛貴
1岐路に立つ日本の動産担保法制立教大学教授藤澤 治奈
2債権担保法制の立法に向けた検討課題早稲田大学教授白石 大
3担保の期中管理――担保価値維持義務の経済学的基礎付けとその分析を中心として京都大学准教授西内 康人
4普通預金の担保化に関する検討課題京都大学准教授和田 勝行
5所有権留保の立法的課題東京大学教授水津 太郎
6動産・債権担保法制と倒産手続法政大学教授杉本 和士
7事業収益の担保化に向けた課題と新たな担保法の体系慶應義塾大学教授田髙 寛貴
コメンテーター早稲田大学教授中田 裕康
弁護士井上 聡
(3)「『機関設計』に関する規律の再検討」(10月10日 9時00分~12時00分)
司会者中央大学教授野村 修也
報告者
1機関設計――現行法の整理と問題提起中央大学教授野村 修也
2私会社を原則として規律するイギリス法の現状と課題中央大学准教授宮本 航平
3ドイツの株式会社法制とモニタリングモデル中央大学教授小宮 靖毅
4内部統制の高度化と機関設計東京大学教授松井 智予
5指名委員会等設置会社の検証――モニタリングモデルを志向する機関として適切か弁護士邉 英基
III 日本私法学会ミニシンポジウム
「保険法施行10年――理論的課題と展望」(10月10日 14時00分~17時00分)
司会者青山学院大学教授山下 典孝
報告者
1本企画の趣旨説明等青山学院大学教授山下 典孝
2民法改正の保険契約への影響――無催告失効条項、継続保険契約の質権設定、配偶者居住権の被保険利益について立命館大学教授竹濵 修
3保険契約の類型論と規律の性質立命館大学教授村田 敏一
4傷害保険契約における傷害概念と免責条項をめぐる諸問題――偶然性と外来性の立証責任を中心に京都大学教授山下 徹哉
5実務家から見た保険法解釈の問題弁護士嶋寺 基
コメンテーター同志社大学教授山下 友信
IV 総会(10月10日 12時30分~13時30分)