第11回東アジア民事法学国際シンポジウムに関するお願い――テーマの公募

日本私法学会国際学術交流委員会(東アジア・民法)におきましては、2011年以来、韓国・韓国民事法学会、中国・民法学研究会、台湾・民法研究基金会と共同で、毎年、国際シンポジウムを開催しております。

新型コロナウィルスの流行に伴い、2020〜2023年は開催を見合わせておりましたが、本年12月6日〜9日に、第10回シンポジウム(全体テーマ:人格権)を、中国・遼寧大学で開催することになりました。そして、その次の第11回シンポジウムは、下記の要領で開催することを予定しております。

  • 開催国:日本
  • 開催地:広島市(広島大学)
  • 期日およびテーマ:第10回シンポジウムに際して開かれる事務局会議にて決定

第11回シンポジウムは、日本開催となることから、2021年10月10日の日本私法学会総会において、日本の私法学の国際発信及び外国との成果共有の場に真にふさわしいシンポジウムとなるような体制を整えるべく、「第11回東アジア民事法学国際シンポジウム特別委員会」を設置することが決定され(私法83号314-316頁を参照)、同特別委員会において、開催準備を進めております。つきましては、第11回シンポジウムのテーマ案を、会員のみなさまから募りたく、学会ウェブサイトを借りてお願いを申し上げる次第です。

本シンポジウムは、第7回以降、1つの全体テーマのもと、4つのサブテーマを立てる形でおこなわれております。これまでの全体テーマ・サブテーマは、以下のとおりです。

  • 第7回(日本・京都大学)
全体テーマ:債権や契約上の地位の移転
サブテーマ:(1)債権譲渡の要件、(2)債権譲渡の効果、(3)契約上の地位の移転、(4)第三者の弁済(代位弁済)
  • 第8回(台湾・中正大学)
全体テーマ:一般条項
サブテーマ:(1)公序良俗、(2)信義則、(3)権利濫用、(4)事情変更
  • 第9回(韓国・成均館大学)
全体テーマ:物権変動
サブテーマ:(1)物権変動の原因行為、(2)物権変動の登記の効力、(3)登記に関する手続上の諸問題、(4)動産物権変動
  • 第10回(中国・遼寧大学)
全体テーマ:人格権
サブテーマ:(1)人格権総論(定義、性質、種類、歴史及び発展過程)、(2)人格権の救済(非金銭的救済手段)、(3)人格権の救済(金銭賠償及び慰謝料)、(4)人格権の商業化

第11回シンポジウムの全体テーマ・サブテーマの案をお寄せいただける方は、2024年10月31日までに、下記あてに、「2025年日本シンポジウムテーマ案」という件名で、メールにてご連絡をいただけますと幸いに存じます。その際、各サブテーマの内容について、簡単なもので構いませんので、お書き添えいただけると大変助かります。

 taro.nakahara(a)j.u-tokyo.ac.jp

 中原太郎 宛

 *上記(a)を@に変えて送信して下さい。

なお、第11回シンポジウムの全体テーマ・サブテーマは、第10回シンポジウムに際して開かれる事務局会議にて、他国の意見をうかがったうえで決定されます。お送りいただいたテーマ案が採用されるとは限りませんことを、お知りおきいただければと思います。

日本開催のシンポジウムが充実したものとなるよう、ご協力なにとぞよろしくお願い申し上げます。

第11回東アジア民事法学国際シンポジウム特別委員会委員

日本私法学会国際学術交流委員会(東アジア・民法)事務局長

中原 太郎